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宮崎県GISアイデアソンが開催されました!

投稿日: カテゴリー: 未分類

21日(土)に宮崎県情報政策課の主催でGISアイデアソンが開催され、CfMから2名が参加しました。内容の方をシェアしたいと思います(スミマセン、参加に一生懸命で写真は上の1枚しか撮っていません)。少しでも参考になれば幸いです。

今回のアイデアソンの参加者は、民間のエンジニア、大学の先生、県や市の職員など、20名ほど。なんと、遠くは佐賀(Code for Saga)からも宮崎を盛り上げるために参加を…本当にありがとうございます。

1.オープニング、GIS機能紹介

まず、エヴァンゲリオンを思わせるオープニングから始まり、GISの開発者で県職員の落合さんから通称「落合GIS」の機能紹介が30分ほど。機能に関しては下記の動画を御覧ください。

GISの機能説明

背景地図としては、OMSや国土地理院地図のほか、昭和50年頃、平成25年頃の宮崎県航空写真、スタンフォード大学がオープンデータとして公開している昭和7年頃の地図、その他にも色々選択でき、そこに浸水想定区域、エコリス植生図などをレイヤー表示することができます(その他多種あり)。3D表示も可能なことに驚き。

そして、レイヤー表示できるデータとしては、人口や避難場所、小学校区や中学校区、保育園など基本的なものをプロットでき、ほかにも、国の統計情報もAPIを使用してe-statから拾って表示することが可能です。一番驚いたのは県警が出している人身事故や物損事故の位置情報。事故の場所が見えるってすごい!とほんと思いました。これだけで色々な活用場面が浮かんできます。

あと、このGISの便利なところは位置情報(緯度と経度)を持つデータが書かれたCSVファイルをGIS上にドラッグ・アンド・ドロップするだけで、自動でGIS上にプロットされます。

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例えば、選択範囲の人口推計をヒートマップで可視化することもできます。
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小学校区と事故の位置をプロットした状態。

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3Dでエコリス植生図を見るとその地域の農業や林業の状況がより具体的に見えてきます。

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こちらは、昭和7年頃の地図と昭和50年頃の地図を透過度を設定(半透明)してレイヤーをかけた状態。

2.個人アイデア出し

機能紹介が終わった次は、各自アイデア出しの時間でした。まず①各自の考えるアイデア出しの分野を「防災」「観光」「福祉」「まちづくり」「防犯」「教育」「環境」「地域資源の発見」「その他」から複数選択することから始まり、②それに関してGISで調べたいことややってみたいこと、期待する効果などを考えて紙に書き出します。

3.グループ分け

アイデア出しの次は、まず、各自アイデアを会場後方に似た内容でグルーピングして並べ、みんなで確認します。そして、県の方が選んだ4つの中心となるテーマ(ざっくり言うと観光と移住、都市計画、防災と減災、?、あと何だったかな?笑)を決めグループを作ります。ちょっとテーマの内容が細かすぎて皆ピンと来ない感じでしたけど、なんとか他分野のメンバー同士うまく混ざってグループが決まりました。

4.グループディスカッション

いよいよグループ内でGISを触りながらアイデアを具体的にディスカッションします。ここではGISから分かったことや仮説、地域活性化のアイデア、GISにほしいデータや機能について、それぞれ考えていきます。

ちなみに、私のグループでのテーマはちょっと馴染みがない「都市計画区域から見えてくるもの(のような感じ)」について。内容は次のような感じ。

  • 都市計画区域では交通事故が多いという事実。当たり前といえばそうかもしれませんが、住宅地より商業地の道路で圧倒的に多い。通学路を載せるとどうなるだろうか。
  • 通学路のデータがあると、事故や危険な場所が見えてくる。各学校ではPTAが危険箇所マップなどを紙ベースで毎年作っている。データ化できれば毎回作る必要がなくなる。行政と共有しやすくなる。
  • ちばレポのように危険箇所を市民と行政が共有できる仕組みができそう。
  • 行政が発注し委託業者が調査する、歩行者量情報や交通量情報をオープンデータ化して活用できれば、民間が出店計画などに活かせそう。
  • 事故データに関しては時間帯や曜日などあればもっと分析できそう。数万件もの情報量があれば機械学習で色々と分析できそう。
  • 事故が多い地域が見える化されると、土地の価値が下がってしまうのでは?でもそれは事故が起きない地域を作っていくことにもつながるのではないか。
  • GISでデータを可視化すると、宮崎の豊かさも見えてくる。
  • GISを県民が自発的発展できる仕様にしてああげると活性化などにつながるのでは。なんでも行政任せでは制約やタイムラグが生じる。県民自らがデータを載せて活用できるように。
  • データを出すことってほんとに大事。ネガティブデータであってもそれが事実であれば、知らせない(見せない)よりも、データを見た側が判断できるようにすれば良い。オープンな社会は安全だと思う。

などなど、都市計画に収まらない様々な意見が出て「色々な気付き」を得ることができました。←この「気付き」ってかなり大事なポイントだと思います。

5.グループ発表

最後にディスカッションの内容を各グループ発表しました。他のグループの内容を簡単に下記に書きますので参考までに。

(テーマ:防災と減災)

  • GISで浸水区域と避難場所、人口などを表示することで、避難所位置や食料備蓄量の適正性を分析できるかも。
  • 高齢者の避難や移動のほか、時間軸のデータ表示が可能であれば、物流や人の流れなどのシミュレーションが可能では。
  • そのような時間軸でデータが動くものが作れれば、メディア活用して伝えることができる。
  • リクエストデータとしては、緊急輸送道路に関するデータ、交通網の時間変化に関するデータ、携帯会社の人の動きに関するデータなど。

(テーマ:移住と観光)

  • 神社情報は縁結びなど種類ごとにスクリーニングすると観光者も選びやすい。
  • 食については、県の営業許可がオープンデータ化されると創業年数などが見えてくる。
  • GPSでマラソンの先頭集団の場所がマップ上でわかる。他県では神輿の場所がわかるようにしているが、えれこっちゃ宮崎でも使えるよ。
  • このGISはスマホアプリでほしい。
  • 以下その他に、軽犯罪のデータや防犯ブザーとの連携できるといいかも。
  • 障害者のトイレの緊急ブザー(今はトイレの外の緊急灯しかない)がGISと連動して確認できると安心かも。
  • 入学すると通学路を書いて学校に提出しなければならないが、このGISで通学路を判別して学校に提出までしてくれるといいな。

(テーマ:???)

  • 基盤図にあるエコリス植生図を使うと、移住者が移住場所を選択する際に農業や林業についてその場所の農作物や木々の種類がわかって検討しやすい。
  • 人口増加率の推移などと合わせて見るとその地域のまちづくりのやり方などが見えてくる。
  • 医療機関の診療科目が見えると、移住者の持病(基礎疾患)などで通院しやすい地域を判断することができる。

と、各グループ色々と意見が出ていました。特にエンジニアの方がいたグループでは技術的な質問も開発者の落合さんと意見交換されている様子でした。

5.クロージング

県の方より、会場の参加者の意見として詳細データを希望する意見が多かったが、そうなると県よりも市町村(基礎自治体)がデータを持っているので、やはり、市町村のオープンデータが大事になってくる。また、地域の防災訓練の机上訓練のツールとしてもGISを活用してほしい。来年度にかけてGISに磨きをかけていくとのことでした。

このあとの懇親会は夜の橘通りで夜更けまで盛り上がったのでした…めでたし、めでたし(飲みの会話の中で「シビックテック」といったキーワードが自然と語られていた事に嬉しかった!)。

まとめ

今回参加してみての感想ですが、参加者によってはテーマが絞られていなかったと意見があったみたいですが、私的にはGISの可能性を考える上ではテーマが広く浅くで良かったと思います。そして何より、データをオープンデータ化(機械で読み取り可能+二次利用可能)していく事がやっぱり大事だということを参加者は感じたと思います。

このようなGISアイデアソンを自治体単位で取り組んでいくと、自治体のオープンデータの取り組みが広がるのかなぁと思いました。とくにこれから、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)が社会の仕組みを作っていくことを考えると、それらの技術活用の基盤としてオープンデータの重要性は今以上に求められます。

CODE for MIYAZAKIでもこのGISを活用してオープンデータを広げることができないかアイデアをメンバーで議論してみようと思います。

最後に、このアイデアソンを開催した県情報政策課の皆さん、お疲れ様でした。そして、このGISを一人で開発され、アイデアソン当日もギリギリまで開発されてきてた落合さんに感謝を申し上げて、この記事を終わります!

「落合さん、この素晴らしいGISは県民の宝になるはずです!お疲れ様でした!」

 

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